2000年1月19日(月)
04:00 起床
・目が覚める。時差に慣れるのは、むずかしい。ガイドブックを開き、今日の行程を練る。
06:00 カルト・ミュゼ
・メトロ最寄り駅「ポルト・ド・ラ・ビレット」の窓口で「アン・カルネ、シル・ブ・プレ」と女性職員から回数券(10枚)を購入。窓口に「カルト・ミュゼ」(公営博物館共通入場券)の販売案内の掲示を確認して、3日通用券を買う。
「カルト・ミュゼ、シル・ブ・プレ」といいながら、指3本たてる。
「トロワ・ジュール……?」と確認あり。
「ウイ、トロワ、トロワ」
06:30 朝食
・コンチネンタル・ブレックファースト。フランスパンとオレンジジュースとコーヒー。半数以上が日本人。ほぼ全員といっていいぐらい女性。
09:00 ルーブル美術館
・ホテルからメトロ7号線で1本。「ルーブル美術館駅」下車。ピラミッド入口から入館。
・「リシュリュー棟」(ルーブル美術館は、「シリュー棟」「リシュリュー棟」「ドノン棟」の三つの棟からなっている。)入口で、日本語ガイドフォンを借りる。黒人の女性が、CDプレイヤーのボタンの操作を英語で教えてくれる。料金を支払うと、「パスポートか運転免許証かクレジットカードのどれかを担保に出せ」との説明パネル(英語)を見せる。思案の末、クレジットカードを提供。「ナイン・サーティ、ヒア、シーユーアゲイン」9時30分までにここに返せとのことらしい。今日は水曜日で、特別に閉館時間が午後9時45分まで延長されていることが、あとでガイドブックを開いてわかった。なんか、得した気分。ルーブル美術館は、水曜日がおすすめ。
・リシュリュー棟の中庭には、ロダンをはじめ、彫刻が並ぶ。来年の年賀状に使用するため、蛇の写真をとる。(フラッシュ禁止だが、とりたてて、注意されない。他の美術館では、注意された。)
・館内-ヘラクレスと蛇(Hercule
combattant Acelong metamorphose en serpent-Fransous Joseph balon BOSIO)
・館内-ライオンと蛇(Lion
et serpent-Antonione Louis BARYE)
13:00 テレカルテ
・ルーブルに夜、再度行くこととして、とりあえず、セーヌの対岸のオルセー美術館に向かう。
・途中、路上キオスクがあり、フィガロ7Fとルモンド7.5Fを買う。あわせて、テレカルト50Fも買う。
・さっそく公衆電話から自宅へ電話。ところが、カードを差し込むところはあっているようなのに、カードが途中までしか納まらない。だめかな、と立ち往生していたところ、電話機の液晶ディスプレーが、ナンバー待ち表示に変わる。番号(0081-市外局番のゼロ省略-市内番号)をプッシュすると、みごと自宅に通じた。考えてみれば、日本のテレホン・カードのように、電話機に吸い込まれてしまうほうが、なれない人間には、返ってくるかどうかわからず、フランス式より不安を覚えさせるシステム。
・以降、毎日パリ午後1時(日本午後9時)ごろ自宅へ電話する。
15:00 オルセー美術館
・ルーブルからセーヌを渡れば、オルセー美術館。地図では、近いものの、東西を間違えて、時間かかる。
・途中、国会議事堂にあたるはずの
「アッセンブル・ナチオン」
・オルセー美術館。ルーブルに比べれば、建物の構造も作品の展示もスマート。ゴッホの「医師ガシェの肖像」を収蔵作品の代表的なものにパンフなどで据えている。文春文庫「ゴッホ・医師ガシェの肖像の流転」を事前に読み出していたので、知っていることだが、バブル時に日本人実業家が12億円で、落札した医師ガシェの肖像とは、別の作品(オルセーのものは、12億円の作品より、手抜きの作品)。モネの作品の方が、充実している。
オルセーのCafe。
・ミュージアム・ショップで日本では、手に入らないフランス語バージョンの「ルーブル」と「オルセー」のCD(win/mac共用)やオミヤゲ用ミュージアム・グッヅを購入。
18:00 ルーブル
・再度ルーブルに挑戦。モナリザ・「戴冠式」はじめ著名な作品の並ぶドノン棟をまわる。
・館内-サラマトケのミケ
・館内-モナリザ
21:00 カフェ・ド・ラ・ミュジク
・ホテル着。ガイドブックで紹介しているカフェで夜食をとることとし、ホテルが北側に位置するビレット公園の南端へ。夜の公園のため、人どおり寂しく、すれ違う人が襲ってこないかと不安。
・カフェ・ド・ラ・ミュジクには、裏口から入ってしまったが、ギャルソンは英語で対応してくれた。
・お店は、カフェというより日本の「ラウンジ」的パブ。BGMがユーロ・ポップ。照明は、薄く、各テーブルにキャンドル。女の子のサービスはないが、ギャルソンは、なかなか愛想がよい。
・「カルト・シルブプレ」でメニューをもらう。アラカルトだったので、アントレにサラダ、プラトにビーフのソテを「カルト」を指さし注文。赤ワイン・ハーフボトル。プラトには、フライドポテトが山盛り。メニューは、ありきたりのものばかりも、ともかく、ワインとともにまともな食事ができたうえに、歩き回った疲れをソファーでいやすことができ、まずまず。 |