1998.11.3 UP
長距離の逃げ馬。時計・騎手信頼で、セイウンスカイの菊。
総論
- 血統が必要条件の菊花賞。しかしながら、ダービーとならんで、騎手が決め手。大舞台の場数踏んでないと、京都の3000mは、御しきれない。
有力馬短評
スペシャルウィーク武豊
- サンデー産駒も母系シラオキにたどるわが国の名門。
- ヒンドスタン・セントクレスピン・マルゼンスキーと懸けられた母系は、菊花賞のために配合された雰囲気。
- ダービー圧勝の実績と「続けてファンを裏切らない」武豊。信頼の本命。
セイウンスカイ横山典
- ダービー、ハイペースに巻き込まれるも、大バテせず、直線踏ん張った。四着といえど、気力とスタミナを感じさせられた。
- 前走の京都大賞典、自力逃げで2分25秒6は、立派。京都の2400mを逃げきるのは、格上の能力。相手が古馬一線級だけに、「すばらしい」のひと言。
- 血統も、ミルジョージ・モガミ・カーネルシンボリと重厚。
キングヘイロー福永
- 三強の一頭。ダービー自滅も、神戸新聞杯3着京都新聞杯2着は、能力そのもの。
- 前記の二頭は、すでにクラシック制覇していることから、キングが菊取れば、「ビッグ3」時代到来。しかし、福永君がクエスチョン。
カネトシガバナー秋山
母系が軽い。神戸新聞杯がピークでは。騎手も若すぎる。
大和スペリアー蛯名
ダービー3着。セントライト記念2着。ともに堅実に伸びてくる末足はあなどれない。
4コーナー生け垣沿いをスルスルとまわりきれれば、去年の大和オーシュウの再現も。
ボールドエンペラー河内
前走京都新聞杯は、「2走めのポカ」とすれば、当分、要らない。
その他の馬・騎手では
当コーナー春のクラシック路線で、菊で台頭と予告していた、エモシオン。松永幹騎乗もお勧め材料。
ライアンの子、メジロランバート。たたき3走め、いかにも「虎視眈々」の雰囲気も、外まわっては、さばききれない。
南井ミツルリュウホウ。京都にこれといった実績なし。
コマンドスズカ。サイレンススズカの弟、兄の敵討ちなるか。
タヤスメドウ京都新聞杯16番最低人気が3着。追い比べとなったスペシャル・キングの二頭からはなされていても、一頭でも足色でゴールまでおいすがった。シーホークがまじっているので、まんざら、捨てたものでない。クラシック縁のない土肥君。ここらで、ひと暴れあっても、おかしくない。
菊花賞の「結論」
セイウンスカイが、17頭引き連れ、堂々の逃げきり。2着スペシャルウィーク。これでほぼ決まり。あと、エモシオン・大和スペリアー押さえ。
囲碁名人戦で凶候とされる「三劫」が発生した。G1二週万馬券が連続したし、セイウンスカイのハイペースで、有力馬総崩れの異常事態五万円超える大万馬券も。さすればタヤスメドウからミツル・スエヒロ・グリーンプレゼンスの追い込み馬や他の未知の魅力の低人気馬へ流してみるのも、一考。